空耳「おじいちゃん、ザッボーン」の曲が収録されているフィッシュボーンのアルバム全曲解説

タモリ倶楽部の空耳アワーで「おじいちゃん、ザッボーン」といいながら池に落ちる映像が話題となったフィッシュボーンの「スイム」が収録されいてるアルバム「Give A Monkey A Brain And He’ll Swear He’s The Center Of The Universe」の全曲解説です。

「スイム」が収録されいてるのはどんなアルバム?

「Give a Monkey a Brain and He’ll Swear He’s the Center of the Universe」というアルバムは、フィッシュボーンが1993年に発表したアルバムで、彼らの4thアルバムにあたります。

このアルバムは、フィッシュボーン独自のスタイルであるファンク・ロック、スカ、ソウル、パンクロック、ジャズなどの要素を織り交ぜたサウンドが特徴的で、激しいギターサウンドやホーンセクション、キーボードなどの楽器演奏も見どころのひとつです。

また、政治的なメッセージや社会批判的な歌詞が多く、社会問題への批判や現状への疑問、憤りを歌い上げています。全体的に、力強く情熱的なサウンドとともに、社会的なメッセージ性が強いアルバムといえます。

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1.Swim

この曲は、アルバムのオープニングトラックとして収録されています。フィッシュボーンの典型的なサウンドであるファンク・ロック、スカ、ジャズなどの要素が織り交ぜられたサウンド。曲の構成は複雑で、タイトなリズムや鋭いギターリフ、ホーンセクションの活躍など、聴き所がたくさんあります。歌詞は、人生の試練や苦難に打ち勝つための決意や、現実を直視して前進する勇気などを歌ったもので、パワフルなボーカルで歌われています。

2.Servitude

この曲は、社会的な問題に対するフィッシュボーンの批判的なスタンスを表しています。社会的・政治的な問題についてのメッセージを伝える歌詞と、カール・ダイナーとクリストファー・ダウドのギターリフによる独特のリフとソロが特徴的です。この曲は、フィッシュボーンの代表曲の一つであり、ライブでもよく演奏されています。

3.Black Flowers

ドラムやベースの強いリズムに乗って、ギターのフレーズやホーンセクションのアレンジが絡み合う、疾走感あふれるロックナンバーとなっています。リードボーカルを担当するアンジェロ・ムーアの、心を痛めるようなボーカルパフォーマンスが印象的な曲です。歌詞は、社会的不正や偏見、レイシズムなどの問題について触れており、その強いメッセージ性から、フィッシュボーンの代表曲の一つとして挙げられることもあります。

4.Unyielding Conditioning

激しいギターやドラムのリズムとともに、ブラスセクションやキーボードなどの要素を取り入れた、エネルギッシュでアグレッシブな演奏を聴かせます。歌詞は、人々が社会的な制約や洗脳によって支配されているというテーマを扱っており、フロントマンのアンジェロ・ムーアが力強く歌います。全体的に、この曲はフィッシュボーンが持つ独自のスタイルと多彩な音楽性を示す傑作の一つです。

5.Properties of Propaganda (Fuk This Shit on Up)

この曲は、強烈なビートやギターのリフ、パーカッションのリズムが特徴的で、非常にエネルギッシュな曲です。タイトルの「Properties of Propaganda (Fuk This Shit on Up)」は、「プロパガンダの性質(クソみたいなものをぶっ壊す)」という意味で、社会的・政治的なメッセージ性を持っています。歌詞には、メディアや政府による洗脳や操作についての批判が込められています。

6.The Warmth of Your Breath

エネルギッシュなベースラインやドラムのビートに、ギターとサックスのソロが繰り広げられます。歌詞は、愛する人の存在があらゆる問題を解決してくれるかのように、君の息吹の温もりが自分を救ってくれるというメッセージが込められています。

全体的にリズミカルで、前向きな曲調が印象的な楽曲です。

7.Lemon Meringue

この曲は、ファンク、レゲエ、そしてロックの要素が融合された、キャッチーでダンサブルな曲です。

「Lemon Meringue」は、ボーカルのアンジェロ・ムーアの情熱的な歌唱力と、フィッシュボーンのユニークな音楽スタイルを特徴としています。曲の中で、彼らは社会的不平等や人種差別など、現代社会の問題についてのメッセージを伝えています。曲全体を通して、フィッシュボーンの精神と音楽性が表現されていると言えます。

8.They All Have Abandoned Their Hopes

この曲は、社会的不平等、権力の不均衡、そして現代社会の価値観の欠如についての批判を反映しています。歌詞は暗く、深刻なトピックに触れており、メッセージは非常に力強く、聴き手に社会的正義に対する重要性を考えさせます。楽曲自体も、激しいファンクとロックの要素が融合されたキャッチーでダイナミックなものとなっています。

9.End the Reign

この曲は、ゆったりとしたリズムにのせて、ハードなギターリフとホーンセクションが絡み合う、フュージョンやファンクなど様々な音楽要素が融合された楽曲です。歌詞は、現代社会の腐敗や支配に対する批判が込められています。

10.Drunk Skitzo

曲名の通り、アルコール依存症の人物を描いた楽曲で、荒削りなギターリフやファンキーなベースライン、ストレートなビートなどが印象的なハードロックサウンドが展開されます。

また、曲の途中では、フィッシュボーンが得意とするブラスセクションが入り、楽曲にユニークな色合いを加えています。歌詞や楽曲の雰囲気からは、暴力的で不安定な状態に陥るアルコール依存症の人々に対するエンパシーが感じられます。

11.No Fear

この曲は、ポジティブなメッセージが込められたアップテンポの楽曲で、キャッチーなメロディとリズムが特徴的です。歌詞では、「恐れずに自分らしく生きることの大切さ」や「自分の道を信じること」などを歌い上げています。

12.Nutt Megalomaniac

この曲は、激しいビートとファンキーなリズムが特徴的で、アグレッシブなボーカルとエネルギッシュなギターソロが印象的です。歌詞は政治や社会問題について批判的な内容で、特に「マネーに執着する人々」に対してのメッセージが込められています。

また、この曲ではフィッシュボーン独特のジャンルを超えた音楽性が際立っており、ファンク、パンク、ヘヴィメタルなどの要素が融合された楽曲となっています。

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