有線イヤホンがワイヤレス化できるブルートゥースアダプタ|Fiio UTWS1実機レビュー
手持ちの有線イヤホンを完全ワイヤレス化できるアダプター「Fiio UTWS1」の実機レビューです。今回レビューしたのはMMCXタイプのアダプタです。一言でまとめると「お気に入りの有線イヤホンをワイヤレスにできるけど、音は妥協が必要なレシーバー」だと感じました。
↓Fiio UTWS1の良いところと残念なところがわかる目次↓
Fiio UTWS1の良いところと残念なところ
それでは、Fiio UTWS1を実際に使ってみて感じた、良いところと残念なところをピックアップしてお伝えします。
お気に入りのイヤホンがワイヤレス化できる
やっぱりお気に入りのイヤホンがワイヤレス化できるって言うのはいいですね。お気に入りのUMPro30をワイヤレスで楽しむことができます。
音質は有線には劣る
上記のメリットと引き換えに、音はどうしてもある程度の妥協は必要でした。コーデックはaptX/AAC/SBCと幅広く対応しているとはいえ、有線で使っているケーブルにもよって、特にそれなりの価格のケーブルを使っている場合は「聞き劣り」します。プレイヤーにもよって変わるとは思いますが、少し「籠る」というか「抜けが悪くなる」ような印象です。
とは言っても、アプリでイコライジングする事でそれなりに補完できる部分はあるので、利便性をとるか、音をとるか、気分で使い分けるのが正解かなと感じました。
途切れにくい
Bluetooth 5.0対応のQualcomm製SoC「QCC3020」搭載で、通信が安定しています。「TWS+」というワイヤレス伝送技術をサポートしているということもポイントになっています。実際に通勤ラッシュの人が多い時間帯の駅を歩いていても途切れてしまうようなこともなく安定していました。
左右の区別がつけやすい
mmcxプラグ部分に色が付いているので、イヤホンを付け替えたりする時にパット見でわかりやすいです。
右 → 赤
左 → 青
物理ボタンがわかりやすい
タッチボタンではなく、押し込むタイプの物理ボタンです。誤タッチによる操作ミスは起きることはありません。
耳掛けなので落としにくい
耳かけ(シュア掛け)スタイルなので、耳にしっかりフィットします。耳掛け部分は、カスタム仕様のチタン合金製形状記憶ワイヤーになっていて、適度な柔らかさがあります。お気に入りのイヤホンと相まって、フィット感は高いです。本体部分が大きく見えるのですが、ちょうど耳の裏側に来るようになっているので、周りから見てもそれほど目立つこともなく自然です。
フィット感が高いが故に、長時間着けていると耳の後ろに痛みを感じる事がありました。
外すときにマスクのゴムが引っかかる
ワイヤレスなので、マスクをしていても使っているときは気になりませんでした。ただ、使っているときは気にならないのですが、イヤホンを付けたままマスクを外したとき、ゴムが引っかかる事が何度かありました。地味にストレスです。
生活防水で安心できる
実際に濡らしたわけではありませんが、公式では生活防水仕様と謳っていますので、突然の雨などちょっとした水濡れ程度であれば特に故障するようなことにはならないようです。
充電に手間がかかる
充電するには、左右それぞれに電源ケーブルを繋げる必要があります。一度に充電できるケースが付いていたら良いのにと思いますが、価格を考えたら妥協できる範囲です。
しかも、USBコネクタはゴムキャップが付いているので、それを手で開けながらケーブルを差し込む必要があります。
ペアリングは簡単
スマホやプレイヤーとのペアリングはとても簡単です。ボタンを長押ししてペアリングモードにしたら、スマホやプレイヤー側で認識されますので、接続させるだけでOKです。
Fiio UTWS1の基本スペック
Fiio UTWS1の基本スペックは下記の通りです。
- Bluetoothチップ: QCC3020
- Bluetoothオーディオフォーマット対応: SBC/AAC/aptX
- Bluetoothバージョン: 5.0
- Bluetooth通信到達距離: 10m
- 連続再生時間: 8時間
- スタンバイ時間: 180時間
- 充電時間: 約1.5時間
- 出力: 5mW (32Ω負荷時)
- 充電用コネクター:USBマイクロB
- 重量(片側): 6.5g
Fiio UTWS1の外観
それでは、改めてFiio UTWS1の外観を確認してみます。本体はこちら。本体外側にFiioのロゴと物理ボタンがあります。プラグ部分の左右が赤と青で色分けされているのはわかりやすくて良いですね。
本体右の裏側です。
本体左の裏側です。
本体側面に技適マークのシールが貼り付けてあります。簡単にきれいに剥がせるシールです。
充電は左右それぞれにUSBケーブルを差し込みます。
イヤホンを着けるとこんな感じです。
Fiio UTWS1の同封物
Fiio UTWS1の同封物をチェックしてみます。
同封物は本体の他に、取り扱い説明書、保証書、充電用USBケーブル、キャリングケースです。
まるでブランド品の財布のようなデザイン(高級感はそれほどありません)のキャリングケースが付属しています。キャリングケースには、イヤホンを装着したまま、充電用USBケーブルと一緒に入れておくことができます。
Fiio UTWS1のまとめ
ということで、Fiio UTWS1の実機をレビューしてみました。音質については使うイヤホンによって左右される部分もあると思うのですが、有線には劣るなと感じます。ただし、それでもイコライジングである程度の調整はできますし、何よりお気に入りの有線イヤホンをワイヤレスで使えるようになるというのは便利です。
もしも音質にも拘りたい場合は、価格は高くなりますがハイレゾにも対応しているアップグレードバージョンもあるので、そちらが良いと思います。
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