METALLICAの通称Blackアルバムと呼ばれる世紀の大名盤『METALLICA』［アルバム全曲解説］

2023/04/05

METALLICAの通称Blackアルバムと呼ばれる世紀の大名盤「METALLICA」は、1991年にリリースされた彼らの5枚目のスタジオアルバムです。このアルバムは、Metallicaの最も有名で商業的に成功したアルバムの1つで、彼らのキャリアを通じて最も売れたアルバムの1つとなっています。

このアルバムには、ヒット曲である「Enter Sandman」、「The Unforgiven」、「Nothing Else Matters」、「Wherever I May Roam」など、多数の楽曲が収録されています。Blackアルバムは、彼らの前の作品よりもより大規模で、エピックなサウンドであり、彼らの音楽の方向性を変えたと言われています。

このアルバムは、メタル・ミュージックの歴史において、極めて重要な位置を占めています。ということで今回はこのアルバムの全曲解説をしてみたいと思います。

Contents

1. METALLICA「METALLICA（Blackアルバム」全曲解説
2. METALLICA「METALLICA（Blackアルバム）」がおすすめな人
3. METALLICA「METALLICA（Blackアルバム）」を聴くことができるサブスク

METALLICA「METALLICA（Blackアルバム」全曲解説

“Enter Sandman"

「Enter Sandman」は、アルバムのオープニングトラックであり、最も有名な楽曲の1つです。この曲は、ヘヴィなギターリフとドラムのイントロで始まり、その後、James Hetfieldのシンプルで恐ろしい歌詞が加わります。この曲は、寝る前に悪夢を見ることに恐怖を感じる人々を想起させることから、悪夢のテーマに基づいています。

“Sad but True"

「Sad but True」は、ヘヴィなギターリフが特徴的な曲で、Hetfieldの低音で威圧的な歌声が聴かれます。歌詞は、人間の欲望や欲求不満についてのものであり、ドラマチックな展開を持っています。

“Holier Than Thou"

「Holier Than Thou」は、Metallicaの曲の中でも比較的短い曲で、フックのあるリフとHetfieldの攻撃的なボーカルが特徴です。この曲の歌詞は、人々が自己陶酔的になることに対しての批判を含んでいます。

“The Unforgiven"

「The Unforgiven」は、Metallicaのバラードの中でも最も有名な曲の1つであり、オーケストラの音色が加わった美しいメロディが特徴です。この曲の歌詞は、過去の過ちや罪に苦しむ人々についてのものであり、ジェームズ・ヘットフィールドの家族の過去の歴史に基づいています。

“Wherever I May Roam"

「Wherever I May Roam」は、重いリフとエキゾチックな雰囲気が特徴的な曲で、Hetfieldのボーカルとともに、ミドル・イースタン風のメロディが特徴です。この曲の歌詞は、旅人の自由な精神についてのものであり、Metallicaの楽曲の中でも比較的ポジティブなテーマを扱っています。

“Don’t Tread on Me"

「Don’t Tread on Me」は、アメリカの独立戦争に関する歌詞が含まれる曲で、Hetfieldの激しい歌声とともに、リフのキャッチーなメロディが特徴です。

“Through the Never"

「Through the Never」は、アルバム中でも比較的短い曲で、軽快なリフと速いドラムビートが特徴的な曲です。歌詞は、人々が自分の内側にあるものを見つけるために旅をすることについてのものであり、幻想的なテーマが含まれています。

タモリクラブの空耳アワーではこの曲のサビが「寿司、鶏、風呂、寝ろ！」と聞こえると話題になっていました。

“Nothing Else Matters"

「Nothing Else Matters」は、アルバムの中でも最も有名で人気の高い曲の1つであり、アコースティックギターで始まり、その後、オーケストラの音色が加わった美しいバラードです。この曲の歌詞は、愛と信頼についてのものであり、Hetfieldが彼女に宛てた曲であることが知られています。

“The God That Failed"

「The God That Failed」は、アルバムの中でも比較的暗く、重たい曲の1つで、歌詞は、Hetfieldの母親がクリスチャン・サイエンティスト教会に参加し、がんで亡くなったことに関連しています。

“My Friend of Misery"

「My Friend of Misery」は、アルバム中でも比較的長い曲で、重いリフとシンセサイザーが特徴的な曲です。歌詞は、自己破壊的な傾向に陥った人々についてのものであり、タイトルの「My Friend of Misery」は、人々が自分自身の最大の敵であることを表しています。

“The Struggle Within"

「The Struggle Within」は、アルバムのクロージングトラックであり、ヘヴィなリフと速いドラムが特徴的な曲です。歌詞は、内面の戦いや個人的な闘争についてのものであり、アルバム全体のテーマに合致しています。

METALLICA「METALLICA（Blackアルバム）」がおすすめな人

MetallicaのBlackアルバムは、ヘヴィメタルファン、ロックファン、そして音楽を真剣に聴く人におすすめのアルバムです。このアルバムは、1991年にリリースされ、アメリカだけでなく世界中で大ヒットし、多くの人々に愛されています。

このアルバムは、Heavy Metalの代表作の1つであり、ヘヴィなリフと激しいドラムビートが特徴的な楽曲が多数収録されています。また、美しいバラード曲「Nothing Else Matters」や、幻想的な楽曲「The Unforgiven」など、多彩な楽曲も収録されています。そのため、音楽ジャンルに拘らず、多くの人々に楽しまれることができます。

また、このアルバムは、その時代の音楽シーンに多大な影響を与えたアルバムの1つでもあります。それまでのMetallicaのアルバムと比べると、よりポップな要素が取り入れられており、音楽的に進化したアルバムとなっています。そのため、音楽を真剣に聴く人にもおすすめです。

さらに、このアルバムは、歌詞に深い意味が込められており、感情的で個人的なテーマが多く含まれています。例えば、「The God That Failed」は、Hetfieldの母親の死を取り上げており、「My Friend of Misery」は、自己破壊的な傾向に陥った人々を表現しています。そのため、自分自身や人間の内面について考えるきっかけとなるかもしれません。

総じて、MetallicaのBlackアルバムは、ヘヴィメタルファンからロックファン、音楽を真剣に聴く人まで、様々な人におすすめのアルバムです。激しい楽曲から美しいバラードまで多彩な楽曲が収録され、歌詞に深い意味が込められているため、音楽を楽しむだけでなく、内面についても考えるきっかけを与えてくれるでしょう。